
山中瑶子監督が手掛け、主演の河合優実さんが圧倒的な熱量を放った映画『ナミビアの砂漠』。
鑑賞後、心にヒリつくような余韻が残っている方も多いのではないでしょうか。
本作はカンヌ国際映画祭での国際映画批評家連盟賞受賞という快挙を成し遂げ、国内外で高い評価を得ている話題作です。
劇中で主人公・カナが彷徨うリアルな東京の風景。
スクリーンに映し出された彼女の足跡を辿り、その時々の感情を追体験したい……そんなファンの想いに応えるべく、今回はナミビアの砂漠のロケ地を詳しくご紹介します。
【一覧】映画『ナミビアの砂漠』の主要ロケ地・撮影ポイント
さて、ここからは実際にナミビアの砂漠の撮影が行われたロケ地を具体的にご紹介していきますね。
| 登場したシーン | ロケ地・施設名 | 都道府県・国名 |
|---|---|---|
| 冒頭の印象的なカフェシーン | SEPIA CAFE | 東京都 |
| カナが街を漂う多くの場面 | マルイ町田前ペデストリアンデッキ | 東京都 |
| 生活シーンの象徴 | 町田仲見世商店街 | 東京都 |
| カナが疾走したり、買い出しに行ったりするシーン | 小田急線高架沿いの道 | 東京都 |
| 冷たく、整いすぎた停滞の場所 | ホンダとカナが暮らしたアパート(周辺) | 東京都 |
ナミビアの砂漠の世界観が、実在するこれらの場所でどう表現されたのかすごく気になりますよね。
ここからは、現地の実際の写真や詳しいアクセス方法、撮影時のエピソードなどを深掘りして解説していきます!
パソ先生映画『ナミビアの砂漠』の主なロケ地は、東京都町田市(町田駅周辺)を中心に撮影が行われました。



撮影期間はわずか15日程度と短く、低予算ながらリアルな日常風景を捉えた点がカンヌで高く評価されました。以下では、町田の具体的なスポットを詳しく解説します。
映画『ナミビアの砂漠』のロケ地
本作のメインステージとなったのは、東京都町田市の町田駅エリアです。
東京と神奈川の都県境に位置する町田は、大規模な商業ビルと古き良き商店街、入り組んだ路地が共存する独特な空気感を持つ街。
この新旧が入り混じるカオスな雰囲気が、劇中でカナが抱える「どこにも属せない不安」や「心の揺らぎ」を見事に視覚化しています。
山中監督が撮影場所に「町田」を指名した背景
山中監督は本作の舞台に町田を選んだ理由として、「都市でありながら地方の質感も漂う、境界線のような曖昧さ」を挙げています。
溢れんばかりの生命力と、行き場のない閉塞感を同時に抱えるカナ。
彼女の浮遊感を表現するには、新宿や渋谷といった大都会ではなく、都心から適度に離れた町田特有の距離感が必要不可欠でした。
わずか2週間あまりというタイトなスケジュールで撮影された本作ですが、町田の街に息づく「生々しい生活感」を背景に据えたことで、フィクションを超えた圧倒的なリアリティを生み出すことに成功したのです。
①:SEPIA CAFE|冒頭の印象的なカフェシーン


物語の幕開け、カナとハヤシ(金子大地)が対峙するシーンで使われたのが、地元で長く愛される老舗「SEPIA CAFE(セピアカフェ)」です。
どこか懐かしさを感じさせるクラシカルな内装と、広々とした空間が魅力のこの場所。
劇中では、落ち着いた店内の雰囲気とは対照的に、二人の間に流れる不穏な緊張感が際立つ演出となっていました。
おしゃれでありながら気取らないロケーションが、彼らの不安定な関係を象徴しています。
アクセス: JR町田駅より徒歩3分 小田急線町田駅より徒歩5分 町田駅から257m



ネット上では「代官山のカフェ」との誤情報も一部で見られましたが、正真正銘、町田のこの場所で撮影されました。



平日の昼下がり、窓際の席に座ってコーヒーを頼んでみてください。カナが感じていたであろう、退屈と焦燥が混じり合ったような、あの独特の時間の流れを感じることができるはずです。
| 名称 | SEPIA CAFE |
| 所在地 | 東京都町田市原町田4-4-5 平野屋第3ビル 1F |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 月~日、祝日、祝前日: 11:00~20:00 |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | メニューによる |
| 予約の要否 | 予約可 |
| アクセス・駐車場 | JR町田駅より徒歩3分 小田急線町田駅より徒歩5分 町田駅から257m |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | なし |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/VU3esozVSZpojs4N9 |
②:マルイ町田前ペデストリアンデッキ|カナが街を漂う多くの場面


冒頭のカットをはじめ、カナが宛てもなく街を歩くシーンで印象的に使われているのが、町田駅前の大きな歩行者用デッキです。
多数の路線が乗り入れ、絶え間なく人が行き交うこの場所。雑踏の中で孤独を深めるカナの姿は、多くの観客の心に焼き付いたはずです。
都会の喧騒と個人の孤独が交差するこの場所を訪れるなら、夜がおすすめ。
街の灯りがカナの心情を映し出すような、映画さながらのブルーでクールな世界観に浸ることができます。
住所: 東京都町田市原町田6-1-1(マルイ町田前)



わずか15日のタイトな撮影期間中、ゲリラ的な緊張感の中で河合優実さんの佇まいが街の雑踏に溶け込み、リアルな孤独が浮き彫りになりました。



都会の境界線ともいえる町田特有の空気感が、カメラを回した瞬間にカナの心象風景と見事に共鳴した、本作を象徴するロケ現場です。
| 名称 | マルイ町田前ペデストリアンデッキ |
| 所在地 | 東京都町田市原町田6-1-1(マルイ町田前) |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | なし |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 不要 |
| 予約の要否 | 不要 |
| アクセス・駐車場 | 町田/JR横浜線 北口(87m)約2分 町田/小田急小田原線 西口(130m)約2分 |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | なし |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/iEVEPBgJRTP3RtJG7 |
町田駅周辺の住宅街・商店街(高架沿い)|カナの日々の生活シーン
カナの日々の生活シーンが多く撮影されたのは、町田駅周辺の住宅街や商店街です。彼女が全力で駆け抜けるシーンや、買い物帰りの何気ないカット。これらは観光地化された場所ではなく、まさに「誰かの日常」が営まれている場所で撮られました。
町田仲見世通りなどの古い商店街を歩くと、スーパーの特売のチラシや古いアパートが並び、映画のリアリティが蘇ります。監督が意図的に選んだ「境界線」としての坂道や保育園前の風景は、カナという人間がこの世界のどこかに実在していると確信させてくれます。
①:町田仲見世商店街|生活シーンの象徴


買い出しシーンなど、カナの日常的な営みを象徴するのがこの商店街。
昭和の面影を色濃く残すアーケード街は、まるでタイムスリップしたかのような独特の風情があります。
JR横浜線北口3分 / 小田急線西口6分



この場所でカメラを回すことで、カナという登場人物が単なる物語の住人ではなく、私たちの日常の延長線上に存在しているかのような生々しさが生まれました。



飾らない庶民的な空気感が、作品に奥行きを与えています。
| 名称 | 町田仲見世商店街 |
| 所在地 | 東京都町田市原町田4ー5ー13 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 各施設で異なる |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 各施設で異なる |
| 予約の要否 | 各施設で異なる |
| アクセス・駐車場 | 近隣コインパーキング |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | https://www.machida-nakamise.com/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/rQrvdWAwGSknpLrHA |
②:小田急線高架沿いの道|カナが疾走したり、買い出しに行ったりするシーン


カナが疾走したり、買い出しに行ったりするシーンで使われた高架沿いの風景は、主に町田駅の北西側、森野エリア付近です。
小田急線の高架が続き、住宅街と商店が混在する「都会の隙間」のような場所です。
町田駅北口・西口から徒歩3-5分の小田急線高架沿い(森野1丁目付近)



猛スピードで走り去る電車の轟音と振動が響く中、何かに急かされるように疾走するカナの姿は、まさに現代社会のノイズに揉まれる焦燥感そのものでした。



限られた予算と時間の中、あえて生活感の強いこの場所を選んだことで、フィクションとは思えないほど生々しい「町田での日常」をカメラに収めることができました。
| 名称 | 小田急線高架沿いの道 |
| 所在地 | 町田駅北口・西口から徒歩3-5分の小田急線高架沿い(森野1丁目付近) |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | なし |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 不要 |
| 予約の要否 | 不要 |
| アクセス・駐車場 | 近隣コインパーキング |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/j82A9fVSy9vazat76 |
③:ホンダとカナが暮らしたアパート(周辺)|冷たく、整いすぎた停滞の場所


最初の恋人・ホンダと過ごした、あのグレー基調の部屋。 カナがベランダから外を眺めていた、あの息苦しい場所の周辺です。 町田市内の住宅街にある、ごく一般的なアパート。 (プライバシー保護のため詳細は伏せられますが、町田の少し落ち着いたエリアです)
ホンダの献身的な愛を受けながらも、カナがどんどん冷めていくシーン。 深夜、二人で過ごす部屋の静けさが、カナの苛立ちを際立たせていました。
町田駅から少し離れた、静かな住宅地。 バスで10分程度のエリアに、映画と同じような空気感の街並みが広がっています。



部屋の内装は、ホンダの「真面目さ」を出すために寒色系で統一したそうです。 逆にカナの存在がそこから浮き上がって見えるように計算されていました。



住宅街を歩くと、「あの窓の向こうに、葛藤している誰かがいるかもしれない」と感じます。 カナは決して特別な女の子ではなく、どこにでもいる、私たちの分身なのだと思い知らされます。
| 名称 | ホンダとカナが暮らしたアパート(周辺) |
| 所在地 | 東京都町田市 営業時間 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 24時間(※居住エリアのため、夜間や騒音には配慮が必要です) |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 不要 |
| 予約の要否 | 不要 |
| アクセス・駐車場 | 近隣コインパーキング利用 |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | なし |
| 地図 | 居住用アパートのため、詳細住所の聖地巡礼公開を避け「周辺散策」を推奨 |
実際に行ける?ナミビアの砂漠のロケ地は見学可能?
結論は、見学できる場所とできない場所が混在します。
事前に公式情報と現地表示を確認ください。
・一般公開されているロケ地
・立ち入り禁止・非公開エリアの注意点
順番に解説します!
一般公開されているロケ地
一般公開の代表例は、誰でも自由に立ち寄れる公道や、通常営業しているカフェです。 例えば、町田駅前のデッキは特別な許可もいらず、映画の世界をそのまま歩けます。 私もあそこを歩いた時、カナが感じた都会の風を肌で感じて胸が震えました。
- 町田駅前のペデストリアンデッキ(誰もが通れる公共の歩道)
- SEPIA CAFE(美味しいコーヒーが楽しめる一般営業の喫茶店)
訪問前に最新情報の確認が必要です。
立ち入り禁止・非公開エリアの注意点
ロケ地でも、通常は立ち入りできない場所があります。
カナの自宅シーンのアパートなどは、一般の方が暮らす大切な生活の場です。 プライバシーを守るため、無断で敷地内に入ることは絶対に避けなければなりません。 「そこにある」と心で感じるだけで、作品への愛は十分伝わると私は考えています。
撮影用に貸し出された私有地の中には、普段は非公開の場所もあるという噂です。 無理に覗き込もうとせず、街の風景の一部として優しく見守るのがファンの矜持です。 ルールを守って巡ることで、ロケ地の方々との温かい繋がりが保たれるはずです。
ナミビアの砂漠のロケ地巡り(聖地巡礼)の楽しみ方
劇中のカットと現実を重ねて、カナの存在を実感するのが醍醐味です。
私も同じアングルを見つけた時は、物語に入り込んだようで胸が熱くなりました。
五感で作品を感じることで、映画の思い出がより鮮やかになると考えています。
おすすめの巡礼ルート例
カナの物語の原点、町田エリア。 ここをじっくり巡るのが最高です。 彼女の息遣いを肌で感じられました。
町田は「新旧の混在」が魅力の街です。 監督が好んだ浮遊感をデッキで実感。 ロケ地が密集していて歩くのが楽しい。
- 午前:町田駅デッキでカナの視線を追う。
- 昼食:SEPIA CAFEでレトロなランチ。
- 午後:町田仲見世商店街で映画の余韻に浸る。
お店や商店街では周囲への配慮を。 通行の邪魔にならないよう注意しましょう。 マナーを守る姿こそ作品への愛です。
写真撮影に適した時間帯
夕暮れ時の撮影が一番きれいです。
「マジックアワー」の光は、カナの繊細な心を映すようです。
夕日に染まる町田の街は、映画以上に切なく美しいとの噂です。
よくある質問(FAQ)|ナミビアの砂漠のロケ地について
町田や渋谷の日常が舞台。監督が愛した街の浮遊感を私も現地で実感しました。私有地やアパートは立ち入り厳禁。住民への配慮こそが作品への愛だと信じています。夕暮れ時に歩きやすい靴で巡るのが、カナの心に一番近づける楽しみ方。
- 質問①主なロケ地はどこにありますか?
- 質問②撮影に使われたアパートの中に入ってもいいですか?
- 質問③聖地巡礼に最も適した時間帯はいつですか?
- 質問④なぜ町田がロケ地に選ばれたのでしょうか?
- 質問⑤聖地巡礼に行く際、持っておくと便利なものはありますか?
①主なロケ地はどこにありますか?
町田駅周辺や渋谷の道玄坂など、都心からアクセスの良い場所が中心です。私も実際に歩いて回りましたが、日常の景色が特別に見えて感動しました。公式サイトやSNSの情報を頼りに、自分なりのルートを作るのが楽しいですよ。
②撮影に使われたアパートの中に入ってもいいですか?
一般の方が暮らす生活の場なので、建物内への立ち入りは絶対に厳禁です。私も「ここかな」と遠くから眺めるだけに留めましたが、十分胸が熱くなりました。住民の方の迷惑にならないよう、マナーを守って静かに見守るのが大切です。
③聖地巡礼に最も適した時間帯はいつですか?
映画の持つ独特な切なさを味わうなら、夕暮れ時が一番のおすすめです。夕日に照らされた街並みが、カナの心の揺れを表現しているように感じました。夜の渋谷はネオンが美しく、より映画の世界観に浸れるという噂もあります。
④なぜ町田がロケ地に選ばれたのでしょうか?
都会の喧騒と日常が混ざり合う、町田の個性が選定の理由と考えられます。監督がこの街の「浮遊感」を好んだ、というエピソードを聞いたことがあります。私も歩いてみて、カナの抱える「何者でもない不安」に合う街だと確信しました。
⑤聖地巡礼に行く際、持っておくと便利なものはありますか?
劇中のシーンをすぐに確認できるよう、スマホは絶対に欠かせないアイテムです。意外と歩く距離が長くなるので、履き慣れた靴で行くことを強く推奨します。モバイルバッテリーがあれば、電池切れを気にせず写真撮影に集中できますよ。
ナミビアの砂漠のロケ地に対するSNSの声
ナミビアの砂漠のロケ地に対するSNSの声をご紹介します。
ナミビアの砂漠のロケ地について調査しましたが、多くの方が聖地巡礼に行っていることがわかりました。



『ナミビアの砂漠』の撮影舞台となった場所は、現代を生きる私たちのすぐそばにある、ありふれた、けれど熱量を持った風景ばかりです。



町田の駅前や何気ない裏通りを歩いてみると、カナが抱えていた焦燥や孤独、そして時折見せる生命力が、肌に伝わってくるような感覚を覚えるでしょう。
スクリーンの中の「聖地」を実際に訪れることで、映画のメッセージをより深く受け取り、日常の見え方が少しだけ変わるかもしれません。









