
本作は、吉田修一による名作小説を李相日監督の手で実写化した、吉沢亮や横浜流星、渡辺謙ら名優が競演する渾身の人間ドラマです。
極道の家庭に生を受けた喜久雄が、上方歌舞伎の大家である花井半二郎の門を叩き、生い立ちも天賦の才も違う俊介と互いに高め合いながら、芸の頂点である「国宝」に至るまでの半世紀を映し出します。
関西各地に実在する歴史ある建物をロケ地に選んだことで、作品全体に強烈なリアリズムがもたらされており、大きな話題を呼びました。
名匠・種田陽平美術監督の手腕によって細部まで作り込まれたロケーションは、現在の景色をかつての歌舞伎界が持っていた熱量そのままに蘇らせています。
劇中に登場する美しいロケ風景の数々は、観客が思わず足を運びたくなる特別な魅力を湛えています。
映画『国宝』の撮影舞台一覧
さそれでは、作中で実際にカメラが回された具体的な撮影場所について、1つずつ詳しく確認していきましょう。
| 登場したシーン | ロケ地・施設名 | 都道府県・国名 |
|---|---|---|
| 稽古や語らいのシーン | 玉手橋 | 大阪府 |
| 「二人藤娘」の舞台 | 出石永楽館 | 兵庫県 |
| 歌舞伎劇場「日乃本座」 | 柳か崎湖畔公園 びわ湖大津館 | 滋賀県 |
| 喜久雄たちが通う中学校 | 日新高校 | 大阪府 |
| 春江が住むアパートの外観 | 安戸文化住宅 | 大阪府 |
映画『国宝』の世界観が、実在するこれらの場所でどう表現されたのかすごく気になりますよね。
ここからは、現地の実際の写真や詳しいアクセス方法、撮影時のエピソードなどを深掘りして解説していきます!
パソ先生関西を舞台にした壮大な旅になりそうだね!



五感で「国宝」の世界を体感してきてほしいな!
映画『国宝』の見どころとなる国内撮影地
大阪・京都といった、関西広域が舞台です。
少年時代からお練りのシーンまで、場面別に撮影地が分かれています。
①:玉手橋|年時代の二人が語らい、稽古をする橋


大和川をまたぐこの吊り橋は、国内で初めて登録有形文化財に選ばれた歴史を持ちます。ノスタルジックな風情があり、今でも地域の人々の暮らしを支える大切な生活道路です。
幼き日の喜久雄と俊介が、この橋で舞踊の練習に励み、互いの将来を語らう重要な場面のロケ地となりました。まさに二人の歩みの始まりであり、青春の記憶が詰まった象徴的なスポットです。
所在地は大阪府柏原市で、近鉄道明寺線の「柏原南口駅」から歩いてすぐアクセスできます。
なお、現地を訪れる際は周囲で暮らす方々の迷惑にならないよう、礼儀正しい行動を心がけましょう。



郷愁を誘う美しいロケーションが、切なくも瑞々しい二人の少年期とリンクして感慨深いものがあります。



近隣住民の方が日常的に使う橋ですので、訪れる際は節度を持った見学を忘れないようにしたいですね。
| 名称 | 玉手橋 |
| 所在地 | 大阪府柏原市石川町8-9 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 通行自由 |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 無料 |
| 予約の要否 | 不要 |
| アクセス・駐車場 | 近鉄道明寺線「柏原南口駅」より徒歩すぐ |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | https://www.city.kashiwara.lg.jp/docs/2014082300093/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/fo9HUpX2KcvmURpQA |
②:出石永楽館|「二人藤娘」を踊る芝居小屋


明治34年の誕生以来、近畿エリアで最も古い歴史を誇る芝居小屋として知られ、兵庫県の重要有形文化財にも選ばれています。
奈落や回り舞台といった、往時の芝居小屋の構造が現代までそのまま受け継がれている貴重な木造建築です。
劇中では、喜久雄と俊介が三友の梅木社長にその才能を認められ、大役である「二人藤娘」を披露して大役を果たす決定的な名シーンの舞台となりました。
吉沢亮さんと横浜流星さんの両名が、本作の撮影をスタートさせた思い出深い地でもあります。
兵庫県豊岡市にあり、公共交通機関を使う場合はJR豊岡駅から「出石」行きのバスを利用するのが便利です。



当時のままの姿を留める客席や舞台裏の遺構は、見ているだけで圧倒されるほどの歴史的価値があります。



キャストの二人がこの舞台の上で熱演を繰り広げた形跡を感じられ、劇場内に身を置くだけで胸が高鳴りますね。
| 名称 | 出石永楽館 |
| 所在地 | 兵庫県豊岡市出石町柳17-2 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 9:30~17:00 |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 入場料あり |
| 予約の要否 | 不要(団体は要予約) |
| アクセス・駐車場 | 豊岡駅から全但バス「出石」行きで約30分 |
| 作品ゆかりの展示 | 撮影時のエピソード紹介など |
| 公式サイト | http://www.izushi-tmo.com/eirakukan/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/XHnmkPw7UGEaMYZT7 |
③:柳か崎湖畔公園 びわ湖大津館|歌舞伎劇場「日乃本座」


1934年竣工の旧琵琶湖ホテル本館の建物を活かし、新たな文化拠点として再生されたスポットです。
かつての歌舞伎座を手がけた建築事務所による設計のため、和風と洋風が融合した絢爛な「桃山様式」の意匠が随所に見られます。
作中に登場する歌舞伎の拠点「日乃本座」の建物の外観として、こちらの施設が採用されました。
種田陽平美術監督の手によって当時の看板や煌びやかな装飾がセットされ、活気あふれる劇場の門前が再現されています。
滋賀県大津市に拠点を構え、アクセスはJR大津駅からタクシーや路線バスを使い約15分ほどで到着します。



施設の中には演者のサインや撮影時の様子を解説するパネルも置かれているため、ファンなら必ず立ち寄りたい聖地です。



種田美術監督の見事な装飾によって、まるで本物の歴史ある劇場そのものに様変わりしている点には驚かされます。
| 名称 | 柳か崎湖畔公園 びわ湖大津館 |
| 所在地 | 滋賀県大津市柳が崎5-35 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 9:00~22:00(館内見学は19:00まで) |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 無料(一部有料施設あり) |
| 予約の要否 | 不要 |
| アクセス・駐車場 | JR大津駅からバスまたはタクシーで約15分/駐車場あり |
| 作品ゆかりの展示 | キャストのサイン、関連パネル、ロケ解説あり |
| 公式サイト | https://www.biwako-otsukan.jp/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/uXRX3W9AdTpSXhmm9 |
④:東大阪市立日新高等学校|喜久雄と俊介が通う中学校


東大阪市に籍を置く市立の高校です。
劇中では主人公たちが多感な学生時代を送る学舎として登場し、特に校地内にある美しい桜が咲き誇る坂道の風景が、映像的にも非常に強い印象を残しています。
幼少期の喜久雄と俊介が学校生活を送る場面の収録がここで行われました。
放課後、二人が桜並木の並ぶ坂道を自転車で勢いよく下りながら、芸の稽古へと急ぐ瑞々しい様子が鮮明に描かれたカットです。
場所は大阪府東大阪市に位置しています。
現在も生徒が通う教育施設のため、一般の人間が校内に無断で入ることは厳禁ですが、公道などの周辺エリアからでも、作品の空気を十分に感じ取ることができます。



若き日の二人の瑞々しいパワーが画面から伝わってくる、屈指の名場面ですね。



今も使われている学校施設ですので、周囲からの見学の際もルールやマナーを徹底することが不可欠です。
| 名称 | 東大阪市立日新高等学校 |
| 所在地 | 大阪府東大阪市日新町1-10 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 見学不可(公道・敷地外からの見学) |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | なし |
| 予約の要否 | 不可 |
| アクセス・駐車場 | 近鉄奈良線「河内花園駅」より徒歩約15分 |
| 作品ゆかりの展示 | なし |
| 公式サイト | https://school.higashiosaka-osk.ed.jp/nisshin-h/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/Wbo8hcR8z5bzVZWV7 |
⑤:安戸文化住宅|春江が住むアパートの外観


昭和30年代の面影をそのまま残す、伝統的な木造の集合住宅です。かつての暮らしの匂いが漂う、レトロで味わい深い佇まいが大きな特徴となっています。
高畑充希さんが演じるヒロイン・福田春江が、喜久雄の姿を追い求めて大阪へやってきた際に暮らすアパートの外観として、この場所が使われました。
大阪府東大阪市のアドレスにあり、最寄り駅の近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から歩いてアクセスできる距離にあります。



古き良き昭和のノスタルジーを感じさせる佇まいが、作品の時代背景と見事にマッチしています。



通常は中に入ることができない場所ですが、映画の公開を記念した特別な見学イベントが企画されたこともありました。
| 名称 | 安戸文化住宅 |
| 所在地 | 大阪府東大阪市御厨東2丁目3-8 |
| 営業時間(時期・状況により変動する場合あり) | 非公開(イベント時のみ入場可能) |
| 料金(時期・状況により変動する場合あり) | 100円(見学会参加時) |
| 予約の要否 | 見学会は事前予約制 |
| アクセス・駐車場 | 近鉄奈良線「八戸ノ里駅」より徒歩約10分/駐車場なし |
| 作品ゆかりの展示 | 展示パネル等(見学会期間限定) |
| 公式サイト | https://pikahiga.jp/exp/39489/ |
| 地図 | https://maps.app.goo.gl/LGCqNse758ixd4iTA |
実際に行ける?映画『国宝』のロケ地は見学可能?
結論は、見学できる場所とできない場所が混在します。
事前に公式情報と現地表示を確認ください。
・一般公開されているロケ地
・立ち入り禁止・非公開エリアの注意点
順番に解説します!
一般公開されているロケ地
一般公開の代表例は、玉手橋などの観光施設や公共の場所です。
例えば玉手橋には入場料や営業時間などはありません。
- 「玉手橋」は生活道路として自由に見学・通行できます。
- 「琵琶湖大津館」は公式サイトで営業時間や館内見学時間が案内されています。
- 「出石永楽館」は一般に公開されており、施設の公式サイト等で開館時間や入館料を確認することが可能です。
訪問前に最新情報の確認が必要です。
立ち入り禁止・非公開エリアの注意点
ロケ地でも、通常は立入できない場所があります。
日新高校は現役の学校のため、校内への立ち入りはできません。
また、安戸文化住宅も通常は非公開ですが、期間限定で内部見学会が行われるなどの取り組みもありました。
作中の世界に浸る!映画『国宝』聖地巡礼の賢い回り方
結論は、関西の特定エリアに絞って巡ることで移動負担を減らし、満足度を上げることができます。
おすすめの巡礼ルート例
推奨される聖地巡礼プラン 大阪の東部(東大阪・柏原)から京都・滋賀へと足を伸ばす1泊2日〜2泊3日の旅行プランや、あるいは大阪の東側エリアだけに的を絞って半日〜1日で手軽に回るコースがおすすめです。
なかでも大阪府の東大阪市や柏原市周辺は、喜久雄の若き日の物語を形成する重要なロケ地がコンパクトに集まっているため、効率よく回ることができます。
国指定の文化財である「玉手橋」や、通学路として登場した「日新高校」、さらに春江が身を寄せた「安戸文化住宅」が近隣に位置しており、キャスト陣が演技を繰り広げた現場の空気をダイレクトに体感できる魅力的なエリアです。
<巡礼モデルコース>
- 大阪東側・若き日の軌跡コース:玉手橋(踊りの練習場) → 安戸文化住宅(春江が暮らす部屋の外観) → 日新高校(桜が美しい坂道)
- 兵庫・伝統劇場コース:出石永楽館(劇的な「二人藤娘」の舞台)
<訪問時の必須マナー>
日新高校は現在も授業が行われている教育の場ですので、敷地内への進入は絶対に避けてください。
加えて、玉手橋は地域の方々が日常的に行き交う経路ですので、通行の邪魔になるような撮影や大声での雑談は厳に慎み、節度を持って行動しましょう。
安戸文化住宅を含む各撮影スポットに赴く前には、見学におけるルールの変更がないか最新の公式アナウンスを必ずチェックし、現地の方々の平穏な生活への配慮を最優先にしてください。
写真撮影に適した時間帯
撮影の基本は、人が少ない時間帯と光が柔らかい時間帯です。
屋外は午前の早めが歩きやすく、逆光も避けやすいです。
【FAQ】映画『国宝』の撮影場所に関するよくある疑問
ロケ地は関西全域に広がっています。重要文化財での撮影や実在の建物を劇場に見立てた美術の工夫、キャストが実際に舞った舞台まで、よくある疑問を整理します。
- 質問①具体的な撮影地域はどのあたりですか?
- 質問②主演の吉沢亮さんと横浜流星さんが劇中で舞を披露した舞台は?
- 質問③劇中に登場する劇場の「日乃本座」は実際にありますか?
- 質問④主人公たちが青春を過ごした学舎や、印象的な橋のロケ地は?
- 質問⑤聖地巡礼に役立つ便利なマップなどは配布されていますか?
①具体的な撮影地域はどのあたりですか?
本作のロケは京都や大阪、兵庫、滋賀をはじめ、三重、岡山、和歌山といった関西周辺の広大なエリアで実施されました。
とりわけ京都の由緒ある歌舞練場や、兵庫に残る古い芝居小屋、大阪にある歴史的な吊り橋など、劇中の鍵となるシーンでは実際の貴重な建築物が舞台となっています。
②主演の吉沢亮さんと横浜流星さんが劇中で舞を披露した舞台は?
兵庫県豊岡市に現存する、明治34年に建てられた近畿圏最古の芝居小屋「出石永楽館」がその場所です。
キャストの二人はこの由緒ある劇場で最初の撮影に臨み、過酷な訓練の成果として、息をのむような「二人藤娘」の女形の演舞を結実させました。
③劇中に登場する劇場の「日乃本座」は実際にありますか?
建物の外側の風景として、滋賀県大津市にある「柳か崎湖畔公園 びわ湖大津館」の建物が使われました。
かつての歌舞伎座の設計を手がけた事務所による名建築という縁から選出され、種田陽平美術監督の卓越した装飾技術によって、当時の華やかな劇場の外観へとリメイクされています。
④主人公たちが青春を過ごした学舎や、印象的な橋のロケ地は?
二人が通った中学校のシーンは東大阪市立日新高等学校の桜が美しい坂道で撮影され、心を通わせたり舞の稽古に励んだりした場所は、大阪府柏原市にある登録有形文化財の「玉手橋」が舞台となりました。
⑤聖地巡礼に役立つ便利なマップなどは配布されていますか?
滋賀ロケーションオフィスより「関西広域ロケ地マップ」が制作されており、一般の人が見学できる名シーンの舞台が10スポットにわたって分かりやすく掲載されています。
映画『国宝』のロケ地に対するSNSの声
映画『国宝』のロケ地に対するSNSの声をご紹介します。




映画『国宝』のロケ撮影地をリサーチした結果、すでに数多くの熱心なファンが現地へ聖地巡礼に訪れていることが判明しました。



伝統ある歌舞伎の世界観をこれほど高い完成度で再現した現地を巡る旅は、映画の感動がリアルに蘇って胸が熱くなりますね。



滋賀の湖畔から大阪の街並みまで、登場人物たちが歩んだ激動の50年間の軌跡を自らの足で辿ることができます。
いずれのロケーションにも、出演者たちが並々ならぬ覚悟で役に挑んだ熱量が今なお色濃く刻まれています。
今度の週末や連休には、歩きやすい靴を用意して、作品の残り香を体験しに聖地巡礼の旅へ繰り出してみてはいかがでしょうか。









